『奇跡』の起こし方。お教えします。
11月1日にサイバーコネクトツー社 代表取締役社長の松山洋 氏による新著
『エンターテインメントという薬』
が発売されました。
内容を掻い摘んでお話すると
『ある日松山洋の元に一本の電話が掛かってくる。内容は“三週間後に病で全盲になってしまう少年からあるゲームが遊びたいとの連絡があったのでどうにかしたい”その時に松山洋そしてその周りの人たちが取った行動とは?そしてその裏に隠された様々な真実とは?』
サイバーコネクトツー松山洋という男はとんでもない男である。
とにかく熱いのだ。
この男は言い難いことも言う、闘う。
勿論時にそれは敵も生むし議論を巻き起こす。しかしこの男に触れたことのある人間はみなこの男に魅せられる。もう随分古い言葉になってしまったけれど“カリスマ”なんて言葉が良く似合う。
この本の中にはたくさんの登場人物が現れるけれど三人の主人公がこの本の中には存在する。一人はもちろん著者である、“松山洋”。もう一人は当事者の少年“ヒロシくん”。そして最後のもう一人はこの本を読んでいるアナタだ。
僕たちはこの本を手に取った時から世の中にある理不尽を知ることになるしその理不尽が巻き起こした幸せと不幸に巻き込まれる。人として、社会人として、この国に生きる人として何が大切で何をすべきかをこの本は問いかけてくる。
病に侵されてもうすぐ目が見えなくなる。光が世界から無くなるそんな時に何がしたいだろう?冒頭で松山洋は問いかける。
もう一人の主人公である読者も思わず引き込まれ考える。
『自分ならどうするだろう?』
そんな中でなぜ少年は『ゲームを遊びたい、『.hack//G.U』を遊びたい!』と思ったのか?感動だけではない、その時少年が思ったこと、考えたこともちゃんと書かれている。
冒頭の涙を誘う導入から始まり怒涛の中生きてきた少年の話、少年の周りの人達の話、そして10年前にあった出来事の裏側を松山洋はゆっくりとしっかりと確かに自分で紐解いて行く。そして当時の関係者から語られた様々な事実。
僕たちは時に自分の力について考える。
『自分には何が出来るだろう?』
『自分は必要とされているのだろうか?』
実際に僕たちがこの少年の力になれることは、“無い”けれど、きっと誰かは誰かのために何かをする時に一番力が出るのだと思う。そんなことを改めて考えさせられた傑作中の傑作本だ。
よく、マンガやドラマでこんなセリフがある。
『奇跡は起こすモノなんだよ』
ぜひ、その手に取ってこの奇跡の物語の一部始終を観てもらいたいと思う。
松山洋が奇跡の起こし方教えてくれますよ。